丸ノ内財務マンの備忘録

経理・会計のメモ

もし経理部長の私が未経験経理だったら、このようにキャリアアップを試みる!

いつも決算お疲れ様です!丸ノ内の財務マンです。最近ツイッターを徘徊していると、意外と未経験から経理職になりたい人が多いなよと感じています。だーどんさんふくしまさんが人気なことからも分かりますね。ちなみに私自身は新卒時の初期配属先が経理・経営企画系だったため、希望を出して経理になった訳ではないんですよね。

今回は、現役でスタートアップ企業で経理部長をしている私が”もし未経験経理だったとき、どういった手順でキャリアアップを目指すか?”その方法・手順をまとめてみました。皆様の参考になれば幸いです。

ステップで紹介します。途中のステップで学歴の有無によって手順を分けています。

STEP1_簿記2級の資格取得

ここはMUST事項です。何が何でも簿記2級を早急に取得します。私のツイートでも何度か発信していますが、簿記2級は英語でいうとアルファベットです。アルファベットを理解しているだけでは、英語を使って仕事は出来ません。それと同様に簿記2級だけでは、経理の仕事が出来るということではないです。この段階で余力があればFASS検定にも挑戦するかもしれません。

STEP1.5_(学歴が無い場合)簿記1級の取得

ここからは学歴の有無によって手順が異なります。もし私に学歴が無い場合は、簿記1級を取得しに行きます。簿記1級は並大抵の努力では取れません。何かを捨てないと合格が出来ないレベルの資格です。学歴で後れを取っている分、ここでリスクを取って勉強に励み、簿記1級を取得します。

STEP2_(学歴がある場合)グロース市場の企業の経理に入る

もし私に学歴があれば、簿記1級は取得せずこちらのステップに入ります。ここがポイントですね。グロース市場に上場している企業に意地でも入ります。何故ならチャンスが多いからです。詳細は以下の過去記事でも解説をしていますが、簡単に説明します。

marunouchizaimu.hatenablog.com

グロース市場の企業は、非上場よりも業務が多いにもかかわらず、経理の人員が不足しているケースが多いです。現在だと経理への要請レベルも高まっている為、今後、人手不足は加速していく領域だと思います。その為、決算開示業務・連結・吸収合併・各システムの入れ替え等、難易度が高く&キャリアアップに直結するスキルが手に入る確率が高いです。(これは税理士事務所や法人での記帳代行とは比べものにならない経験です。)

このような企業に入るためには、以下のことを私は実践します。

  1. HPから直接申し込む

    株式会社エアークローゼットさん(9557)は未経験でも応募可だったりします。
    エージェント経由ではなく直接応募すると、企業は費用が掛からないんです。お得なので、そのあたりもアピールできるとよいでしょう。

  2. エージェントを使用する
    やはり、面を張るのは大事です。王道の以下2つには必ず登録しますね。 
    1. 士業・管理部門でスピード内定|ヒュープロ
    2. MS-Japan 管理部門・士業特化型の転職エージェント│経理・人事・法務・会計士・税理士・弁護士の求人・転職サイト

エージェント登録も良いですが、私の基本的な路線はHPから直接申込です。採用する企業がエージェント経由で採用した場合、そのエージェントに100万円ほどを採用費用として払わないといけないんです。企業としては「エージェント経由だと高いけど、直接応募で低コストだから採用する?」となるケースが出てくるため、直接応募の方が採用確率は高いと考えます。

STEP3_120点の成果を残す

無事に、グロース市場の経理に入社できれば、次は成果を出します。与えられた仕事に対して120点を出します。結局は、仕事の成果が大事です。経験がある他の経理と差別化するためには、経験ではなく与えられた仕事への成果です。100点ではなく、120点を目指しましょう。「ここまでやってくれたの!?」と上司が驚くレベルまでの仕事ができることを意識しましょう。そうすることで、上司があなたを信頼し、チャンスが回ってきます。

ここで重要なのは、私が120点の仕事をしても、私にチャンスが回ってきやすいだけということです。120点の仕事をしたらチャンスをくれるという意味では無いです。何故なら未経験経理だから。経験では同僚の方が上なのです。ただ時より同僚が仕事でひっ迫している中、経理部のミッションが増え、良い仕事があぶれてくる時があります。そのタイミングで経験の浅いあなたが上司から信頼されていれば、「これやってみるか?」と声をかけてくれるようになるのです。

その千載一遇のチャンスを逃さないために、全力で120点の仕事を私は行い続けます。

STEP4_もぎ取った仕事で120点の成果を出す。

その千載一遇のチャンスをもぎ取った後に私がすべきことは只1つです。その仕事で120点の成果を出すことです。代打でHRを狙いに行くイメージです。ようやく掴んだ代打のチャンス。ここを逃してはいけません。むしろここが勝負です。ちなみに、最初に掴んだ業務の種類は何でも良いです。職務経歴書に書くことができる仕事であればOKです。ここで120点の仕事が出来れば、今後も良い仕事が回ってきます。大事なのは、良い仕事を回してもらうようなポジションを築くことです。そのポジションが築ければ、挑戦したい仕事を私から上司に伝えてもきっと応えてくれるでしょう。

最後に

いかがだったでしょうか。今回はもし私が未経験経理だったら?という想定でのキャリアアップの手順を解説しました。楽な方法を望んでいた場合、少しがっかりする内容だと思います。しかし現実のキャリアアップは簡単ではありません。辛いことの連続です。ただその辛さを乗り越えた先に、他人とは違うキャリアが見えてきます。ご参考になれば幸いです。

 

ほかにも経理のキャリアアップや業務改善に役に立つ情報を発信しておりますので、twitterのフォロー頂けますと幸いです。

 

ほかにもこんな記事を書いています。

【経理採用】こんな人は経理職として採用しない3選! - 丸ノ内財務マンの備忘録

【現役経理部長が教える】アカウンティングとファイナンスの違いを理解するための書籍5選! - 丸ノ内財務マンの備忘録