3か月で令和4年の簿記論に合格した話
お疲れ様です。丸の内の財務マンです。今回は私が2022年5月から勉強を始めて、2022年8月の簿記論に合格した話です。ちなみに、2022年6月に行われた大原模試の結果がこちらです。27点て....全く仕上がってないですね。ここから合格できました。
ここからどうやって追い上げたのかについても触れますので、ぜひ最後まで読んで頂けますとうれしいです。
ただ私は経理の仕事を数年やってました。その為、普通の人より、借方・貸方の理解やBS・PL等は理解していました。しかし、その状態でも試験に適応させ、合格を勝ち取ったので、参考にして頂けますと幸いです。
まず、私のステータスです。
私のステータス
スケジュール(しんどかった指数→★★★)
- 5月:studyingで範囲を把握する(★)
- 6月:個別問題をマスターする(★★★)
- 6月下旬~7月前半:答練で自分の課題をより明確にする(★★★)
- 7月後半:ケアレスミスに向き合う(★★)
一番しんどかった時期は、2022年6月ですね。この時期は知っている内容だけど、解けないの状態でした。しかし、個別問題をマスターすると、総合問題も解けるようになり、答練も戦えるレベルになりました。(合格点には遠いですが・・・)詳しく説明します。
5月:studyingで範囲を把握する(★)
まずは全体把握として、studyingの受講を行いました。実は、2022年11月に簿記1級に挑戦する予定で、先んじて講座を購入しており、studying簿記1級の商業簿記を一通り受講しました。(追加で講座を買うのは嫌だった)
studyigの構成は
- 講義
- 1問1答テスト
- 小テスト
の3つからなり、すべての単元について一通り行いました。ここは、数年の経理経験のおかげで、仕事でよく使っていた単元・分野は時間をかけない等、しっかり抑揚をつけて学習を進めることができました。
その後、簿記論の過去問を本屋に立ち読みしに行き、どれくらい内容が理解できるか確認しました。
パラパラ見てると、結構知っている単語あるやん。手形とか仕事で使ってへんけど、演習を繰り返せば、行けそうやな。と仮説を立て、総合問題集を買い、早速やり始めました。しかし、全く解けなかったんです。論点は知っているけど、解答までたどり着けない。そんな状態でした。偶然にも友人に税理士がいたので、LINEで相談すると、「とにかく個別問題を完璧にしろ。そして答練は絶対やれ。」と助言も貰いました。まだまだ道のりが遠い事を改めて実感し、友人の助言をもとに、個別問題を徹底してマスターする方向に修正しました。(この時、2022年5月末くらい)
6月:個別問題をマスターする(★★★)
基礎問題のマスターに集中しました。使っていたテキストはこちらです。
1週間で1周という目標を決め、死に物狂いでやりました。1か月で結果4周しましたね。この問題集を行うときは、3周目で制限時間内かつ100%解けるように、1・2周目は答えを見ながら解いたり、講座を見返したりし、アウトプットしながら理解を意識してました。理解が甘い単元(例:リース貸し手等)は4周目でもミスするので、そういう単元は別で書き出し、自身の苦手分野として認識しました。
2022年6月中旬に模試がありましたが、冒頭お見せしたように、結果は撃沈。再掲。カナシ
6月下旬ごろから、個別問題が速くかつ正確に解けるようになってきたので、総合問題や過去問に挑戦しました。総合問題は、税理士 簿記論 総合問題の解き方 第6版、で行いました。全部は解いてないですが、今の自分が総合問題にどれくらい太刀打ちできるか?を測定するために演習。
そして、測定の結果、総合問題を最初解いたときに思ったこと(=課題)は3つです。
- 今の実力では時間内には終わらない
- 情報処理が重要
- 細かい論点でのミスが命取り
課題③以外は、答練の問題演習で課題解決ができると感じました。その為、次は答練に
集中することにしました。
6月下旬~7月前半:答練で自分の課題をより明確にする(★★★)
答練は、studyingの講座を受講しました。(2万というお値打ち価格に惹かれました。)時期が時期なので、大手予備校の答練には間に合わず、studyingしか無かった。カナシ。studyingの答練は全部で8回。そのうち、1~3回は過去問、4~8回はオリジナル問題という構成でした。講座もあり、講義の中で先生が「簡単な問題を落とすな」と言っており、その方針に従い、学習を進めました。基本的に、同じ答練は3回までしかやってないです。正直、4・5回目はもう答え覚えてしまっているので意味がないと割り切ってました。
正直申し上げると、初見の答練の結果は、1回も合格点に満たずでした。2回目、3回目のやり直しでは8割をキープできてましたが、正直、心が折れかけてました。初見で合格点に行かないといけないのに、第8回目すら、合格点に満たない。結構きつかったです。
しかし、この8回の答練を行うと、頻出論点のミスが格段に減っていました。今振り返ると、studyingの答練は、実力を測るための答練ではなく、頻出論点をつぶしてくれる答練でした。
7月後半:ケアレスミスに向き合う(★★)
試験形式にも慣れ、弱点も少なくなった後、次なる課題は、ケアレスミスでした。答練では2回目で正答していた問題も、3回目でケアレスミスをする。そんな事が多々起きてました。これは、内容は理解しているが、得点になっていない状態であり、これが1つでも発生すると合格ラインを下回る可能性がありました。
そこで、答練でのミスを単元別で書き出し、分類しました。その結果、以下5つだと分かりました。おそらく簿記論に挑戦した人はあるあるだと思いますw
- 電卓たたき間違い系
- 自分の字が汚く、数字を誤認した系
- 問題文を勘違いしていた系
- 問題文を最後まで読んでなかった系
- 問題の取捨選択を間違った系
各々、解決策を行動レベルまで言語化しました。以下です。
- 電卓たたき間違い系→よくミスする単元(私の場合は売掛)は、2回電卓をたたく
- 自分の字が汚く、数字を誤認した系→0、6、9は大きくどんな時でも書く
- 問題文を勘違いしていた系→薄く下線を引きながら、問題を読む
- 問題文を最後まで読んでなかった系→薄く下線を引きながら、問題を読む
- 問題の取捨選択を間違った系→どうすれば捨問と判断できたかを言語化する
1~4は、周りよりもきちんと対策していると思います。5について演習を重ねる中で、経験的に身につくので、あまり参考にはならないかもです。もしtwitterのDMでリクエストもらえば、私が受けた第71回簿記論の試験最中に思っていた事、取捨選択の考え方等をお伝えします。
最後:全体通して意識していたこと
今回は時系列で、私が3か月で簿記論に合格した話でした。事前知識の違いはあれど、学習戦略やミスの減らし方等は参考になれば幸いです。
全体通して意識していたことは、今の自分の課題を明確にし、適切に解決策を講じるという点です。上でもお話していますが、今の実力を測る場面が各月あると思います。5月に内容理解後すぐに総合問題を解く、個別問題をマスターした後、総合問題を解く等ですね。その後、今の自分に何が必要かをきちんと整理、言語化し、対策を打ってます。整理するとこんな感じ。
シンプルですが、今の自分の課題を明確にし、適切に解決策を講じるを実践できている人は決して多くはないと思います。答練を必要以上に解いたり、いろんな問題集に手を出す。同じ単元ばかり間違う。そんな人は、正しく自分の課題を認識できない人です。もし該当者がいれば、足を止めて、自分の課題に見定めることをお勧めします。
令和5年は、財務諸表論と相続税法に挑戦予定です。私の課題分析や解決策などをウォッチしたい方は、以下もご確認ください。
marunouchizaimu.hatenablog.com